【あやうく一生懸命生きるところだった】どうせなら楽しく生きてみない?
会社の同期にめちゃくちゃ頭がよくて真面目で、だけどみんなの前では面白く笑わせることもできる。ここは日本なのに異例の有名大学を飛び級ってどういうこと?こんな感じですごい人がいます。
そんな尊敬する人に私が「最近読んだ本でなんかおすすめの本ある?」と聞いて答えてくれたのが、こちらの本との出会い。
何が良いんだろうと興味を持って読み進めると、「なるほど、頑張り屋さんの人には人生を軽くしてくれる本だ!」と納得の連続でした。とにかく優しい文章で、私たちにそれって本当?と疑問を投げてくれます。
めちゃめちゃ覚えておきたい・メモしたいことが多くて長くなりそうですが、できるだけ簡単にまとめます。
こうなりたくて頑張ってきたんじゃない
- 知らないうちに参加させられていたレースは何のレースだったのか、まったく見当がつかない
- 自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫か大丈夫じゃなかったりするんだろう?
- 世の中にはたくさんの道が存在する。一つの道にこだわりすぎるのは、他の道をあきらめていることと同じだ。あきらめたって問題ない。道は絶対、一つじゃない
- 人生は「答え」じゃなくて「リアクション」が重要な試験。ジョークを受け入れられず深刻に考えるような、ダサい生き方はしたくない
スラムダンクの安西先生の名言にもあるように、日本では昔から「諦めたらそこで試合終了ですよ」の精神が身についている気がします。一つのことを続けたやつがえらい。どんなに失敗しても、努力と根性で乗り越えました、というストーリーが人気。だいたいマンガもドラマもこんな感じです。
でも本当に諦めることは100%悪いことなのでしょうか。ちょっと失敗したら、まあそういう日もあるさ。今日は相性が悪かったね。これくらいの気にしないドントマインドが大切だと気づきました。
一度くらいは思いのままに
目に見えることだけにしか気を配れない人間にはなりたくない。そんな意味でもまずは下着を数枚買いに行こう
真面目な話が始まったと思ったらすぐに笑わせにくるのがこの本の特徴です。ここでは伸ばしたパンツに向かって「オゲンキデスカ?」というポップな写真が急に登場します。
写真と鼻で笑ってしまうようなギャグセンスは置いといて、確かに私たちはつい他人から見える部分だけを気にしてしまいがちです。
でも本当に大切なのは見えない部分だし、外見じゃなくて内面にも気を配れる人間っていいなーと思ったそんな一文でした。パンツ、下着。意外と爪。ちょっと普段見逃しがちな遠いところこそ、気を付けていきたいです。
生きていくって、たいしたことじゃない
- 「夢みたいなこと言ってないで、勉強しなさい!」こんな世の中で子供たちが夢を見られるはずがない。なぜ勉強をさせようとするのか。それは良い大学に行くため。もっと言えばその先の良い会社に入れるから?
- 自分の心に従えば、少なくとも誰かのせいにすることはない
- ないならないなりに暮らそう。身の丈にあった生活をしようという考え方は、それほどバカげたことだろうか?
勉強しなさいって変だよね。自分で後悔しない道を。ミニマリスト思考。
どれも自分自身も日々感じていることだったので、「ほんとそれ!」の連続でした。
どの大学に入ってどの会社に行くのか。何を着て何を食べるのか。
日々生きていたら迷うことは多いと思いますが、そんな時こそ「未来の自分が見て後悔しないほうを選ぶ」ことを意識していきたいと思います。どうしても迷ったら「面白いほうを選ぶ」のがおすすめです。
あとは「選んだ方を正解だと思えるように近づける」っていう約束のネバーランドに出てくる考え方も、大好きな考え方です。
あやうく一生懸命生きるところだった
- もしかして人生とは、自分の願いや選択が叶うほうが少ないのかもしれない。思い通りにいかないのが正常だとしたら、苦しむ理由など何もない。なんだ、これまで怒って損したな、フン。
- 結局、人生は「どう捉えるか」。理想通りにならなくても人生は失敗じゃない。人生に失敗なんてものはない。
- 最も簡単に、早く、自分を不幸にする方法を探すなら「他人との比較」をおすすめする。
- 欲を捨てろという話は、夢を見るなということではない。夢を見て叶えようとしても、過度な期待をするな、ということではないだろうか。
なんだ、これまで怒って損したな、フン!というはぶてているフレーズは大好きです。「はぶてる」というのはたしか方言なので、標準語ではふてくされる、が正しいですかね。
よく「幸せは探すものではなく気づくもの」という言葉もありますが、確かに考え方一つで大きくとらえ方って変わると思います。コップ半分の水を、半分しかないととらえるのか、まだ半分ある、と思うのかと一緒です。
どうせならまだ半分ある!という前向きに考えれる人になるのがお得です。
さよなら一生懸命の人生
「一生懸命」という言葉には、嫌いなことを我慢してやり遂げるという意味が含まれている。つまり楽しくないのだ。だから一生懸命生きるのは、我慢の人生だからつらい。それよりも同じ人生、どうせなら「一生懸命」より「楽しく」のほうがいい。
最後にタイトルにもある「一生懸命」の解説をしてくれましたが、確かに無理して一生懸命頑張っている人の横を、それって全然いやじゃないしむしろ楽しい~、と風のように抜いていく様子が鮮明にイメージできます。
どうせ仕事をするなら楽しく。どうせ変化する世の中ならそれを積極的に受け入れて楽しむ。どうせコロナは続くならその中で楽しむ。そんな毎日を過ごして行こうと思わせてくれる、タイトルからは考えられないくらい前向きな本でした。