【ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー】日本の大人全員読むべき!
日本に住んでいたら体験できない価値観が勉強になる。
タイトルが強烈な「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読み終えた時、私の素直な感想でした。
日本に住んでいる大人が全員読むべき本です。自分の考え方や視野を大きく広げてくれます。
さりげない校長先生の深い一言
「無理やりどれか一つを選べとという風潮が物事を悪くしている」
この校長先生の考え方いいなーと純粋に思いました。
何か2つものを選べと言われたら、無意識のうちにどちらかを選んでしまいますが、どっちかを選ぶということはもう一つは捨ててしまうことになります。
どうしてどっちかじゃないといけないのか。両方あってもいいんじゃないか。
一度立ち止まって考えてみると何か変わるかもしれない、と思いました。
さりげない息子の深い一言
「エンパシーとは他人の靴を履いてみること」
「いまはどっちかっていうと、グリーン」
エンパシーとシンパシー
英語の勉強をしていると、必ずと言っていいほど「sympathyとempathyの違い」を勉強することになります。
辞書で調べたり日本語に訳してみるとこんな感じです。
- シンパシー:他人と感情を共有すること
- エンパシー:感情移入。人の気持ちを思いやること
もちろん意味が分かったからと言ってこれらの言葉を理解できているとは言えません。
著書ではシンパシーは感情的な状態であるのに対し、エンパシーは知的作業だと述べています。
これを聞くと他人の靴を履いてみるのがエンパシーであることに納得できます。
グリーンだと思う気持ちが大切
タイトルの最後になっているブルーを、最後に息子は「いまはどっちかっていうと、グリーンかな」と今の気持ちを述べています。
この言葉が意外と深くて、息子も元底辺中学校に進んで成長しているなーと感じました。
このグリーンには、「未熟」とか「経験が足りない」という意味を含めて表現したらしいです。人間としてグリーンだという考えめちゃいいです。
さりげない著者(母)の深い一言
「自分が属する世界や、自分が理解している世界が、少しでも揺らいだり、変わったりするのが嫌いな人なんだろうと思った。そして日本に戻ってくるたびにそういう人が増えている気がする。」
なんか日本人なのに日本人に対してこんな気持ちを感じることが悲しくなってきます。
日本はどうしても島国だから、日本に住んでいたら日本人にしか会わないし、比較的こういうことは多いのはなんとなく分かる気がします。
少しでもこの本を読んで考えて、もっと大きな視野でとらえる人が増えると良いと思いました。
日本語から「ガイジン」とか「ハーフ」っていう言葉がなくなりますように。