【ぜんぶ、すてれば】捨てるべき4つのこと
何も、必要ありません。
ぜんぶ、捨てればいいんですよ。
とてもインパクトのある一言からこの本は始まっています。
今回は「ぜんぶ、すてれば」から、私が捨てるべきだと感じた4つのことについてメモしておきます。
何も持たないからこそ今日を大切に生きることができる。著者から「現代を前向きに楽しみながら生きるためのヒント」が学べると思います。
「安定」を捨てる。
世の中に安定というものは存在しません。
安定を求める心ではなく、変化に対応する力。冷たい風を一瞬感じて立ち止まる力。足先の方向をクルっと変えて、また歩き出す力。変化に強い自分を鍛えていくことを、若い人にはおすすめします。
私たちは時に、「安定志向」を求めたりします。
変化が激しくて不況の時こそ、公務員や大企業は人気が高まります。
しかし、そもそも「安定」って本当にあるのでしょうか。
10年前にスマホの普及はしていなかったし、20年前は今では考えられないGAFA<日本の大企業の状態でした。
ありもしない「安定」を求めるのではなく、変化を楽しんで対応していく方を選びたいと思います。
「慣れ」を捨てる。
人間は慣れるとバカになる。頭を使わなくなって、衰えていく。
だから、できるだけ不慣れな機会に身を置くことが大切だと、普段から意識しています。
自分に負荷をかける、というのはとても大切な気がします。
いつも同じ人と同じ会話をするよりも、ちょっと知らないところに旅をしたり散歩をしてみる。そこで得られる刺激のほうが、学んだり得るものが多いと思います。
コロナが落ち着いたら一人で知らない異国の地に行ってみて、静かに自分と対話する時間を持つという理由で、旅に行きたいと思います。
「こだわり」を捨てる。
その国その地域の文化に馴染んでいかなきゃ、生きられない。
水が高いところから低いところに流れるように、どんな形にでも変われるしなやかさを持つことが秘訣なんじゃないかと思います。
日本企業のプライドとかそういうこだわりって海外で通用しなかったりします。
一つの原因に「日本らしさ」という戦略が挙げられるそうです。
相手の文化やルールに合ったものを、新たに作るくらいの気持ちでいる。
そこで暮らす人に、日本企業じゃなくてローカル企業だと思うくらい馴染むことが、本当のニーズに応えているということかもしれません。
「形あるもの」を捨てる。
形がないものをどれだけ残せるか。それがきっと、人としての力量というものです。
前回、子供に残すのは遺産ではなく知恵や経験なんじゃないかと書きました。
この本でも同じで、 やっぱり形あるものよりも、形がないものを(思い出や経験、知恵など)をどれだけ残せるかだと思います。
少し抽象的なものもありましたが、今回挙げたこの4つの捨てるべきこと
- 安定
- 慣れ
- こだわり
- 形あるもの
を意識してみるといいかもしれません。