りょーへーBlog

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少しだけ水に興味がある大学院生です。

【資産運用の永久保存版】素人がお金の心配をゼロにする方法(時間をかけたくない人向け)

・資産運用に興味はあるけど勉強はめんどくさい

・他にやりたいことがあるから時間はかけたくない

・でも貯金だけだと何か損している気がする

 

そんな人に向けて「素人がお金の心配をゼロにする方法」を解説(自分用としてもメモ)します。

お金や投資の勉強を色々した現場で勉強中のサラリーマンがたどり着いた、資産運用の手引書です。

これから資産運用を始めてみようという人だけでなく、自分自身に向けてのメモでもあります。日々学んだことをこの記事にアップデートしてきます。

※この方法が100%正しくて効率がいいわけではありません。あくまで普通の人が90点を取り続けてお金の心配をなくすための方法です。

【結論】これだけする

1. NISA、確定拠出年金(iDeCoや企業型DC)を始める(最初は数千円からでOK、相場に慣れたり余裕がでてきたら上限までしたい。手取り8割で生活できて、5万/月程度の入金が継続できたら老後の心配は不要)

2. さらに余った資金があり、貯金するのがもったいない資金は、特定口座でつみたて設定(人生を豊かにするためにお金を使う、自分への投資を忘れずに)→2024からはNISA1800万の枠を埋める

3. まとまった資金がある場合、適正なリスク範囲の中で一括投資(一括が怖い場合、最大5年程度に分け時間分散)

4. 月1回〜年1回、アセットアロケーション(現金とリスク資産の割合)を見直す

iDeCoは年末調整や確定申告のときに確実に申告する(項目は小規模企業共済等掛金控除)

急にこれだけと言われても、どうやって始めるの?何を選んだらいいの?アセットアロケーションって何?だと思います。

 

1~3について、購入・積み立てるものは以下の条件

  • コスト(信託報酬0.1%/年以下)
  • 時価総額加重平均を採用しているインデックスファンド(S&P 500, 全世界)

を満たすものです。あえて具体的にいうとすれば、

などです。ここまで知ると、S&P 500と全世界どっちが良いの?両方買うべき?など色々気になりますが、答えは「自分が納得して積み立てが継続できる方」です。

長期的に見れば、99点と98点くらいの誤差なので、自分が信じて長く続けれる方を選びましょう。大切なのは辞めないこと、続けることです。分散にはなりませんが、自分が半分ずつなら積み立てれる!というならそれでもOKです。

 

2021.10変更

これまで約1年間積立をしてきたeMAXIS Slim の米国株式→全世界株式に変更しました。理由は、相関係数ほぼ1なら無難なほうにしとくか、って感じです。すでに積み立てたS&P 500は、もちろんKeepです。

アセットアロケーションとは

1~3さえ行えば、あとは最低限年1回くらいはアセットアロケーションを見直しましょう。

前述のように、アセットアロケーションとは簡単に言うと、自分のリスク許容度に応じて現金とリスク資産(ここでは株式のみ)の割合、比率を決めるということです。

資産運用していくと自分で決めた比率がずれてきますので、年に1回くらい(または子供ができたりライフイベントが起こった時)、そのずれを見直しましょうということです。

アセットアロケーションの何がいいか>

リスク資産が暴落している場合、「そのずれを戻す→現金の割合を減らしてリスク資産を増やす→リスク資産を安く買い増す」ということが自動的にできます。ただしつみたてNISAやiDecoの場合、非課税の恩恵がなくなってしまうので、上昇局面でも売るのはNG。インデックス運用がメインの場合、基本的には売却せずに積立額を調整することでバランスを整えます。

※2021年1月追記

リスク資産の中に債券を0~20%、オルタナティブ資産(説明は省略)も数%入れるのが最もリスクを抑えてリターンを維持する方法だと言われています。ここでは「これから資産形成をしていく&資産何千万円もないよ」という自分みたいな普通の人が90点を取る方法をまとめていく趣旨なので、あくまで「株式:現金の割合」というシンプルな形で考えます。(資産5000万とか1億円以上になればリスクヘッジのために上記の債券、オルタナティブ資産、個別株などを検討するとよいかもしれません。)

私個人のアセットアロケーション考え方(2021.12更新)

私自身が心地よいバランスを考えた結果です。この「自分にとって心地よいバランス」を考えることだけ、人それぞれ違う部分になります。逆にいえば私たちが考えるべき部分はここだけです。

  • 【済】生活防衛資金100万円(≒生活費6か月+α)を除いて比率を考える→純資産1000万を超えたらこの100万も安全資産に組み入れる
  • 3年以内に使うお金は現金で用意(リスク資産を売却して用意するのはNG)、このお金はアセットバランスから除いて考えるのが理想
  • 2021.12時点、自分にとって心地よいバランスは、リスク資産:安全資産=株式:現金=7:3
  • 【済】リスク資産の内訳は90%以上上記のインデックス、10%以内なら趣味でアレンジ(コアサテライト戦略)可
  • 【済】リスク資産の優先度:iDeCo,企業DC>NISA>(クレカ積み立て)>特定口座

(企業DCの中にマッチング拠出という制度があります。iDeCoとどちらかしかできませんが、若手サラリーマンはマッチング拠出だと掛け金が少なすぎるため、より多く積み立てることができるiDeCo推奨です。)

具体例

「資産運用のパフォーマンス=アセットアロケーション×運用年数」です。これがめちゃくちゃ大切。「全世界と米国どっち?」より100倍大切です。

 

例えば、100万円の貯金を持っていてこれから資産運用を始める人がいるとします。

Aさん(独身&リスク高め)は資産の1/4(25万円)がなくなっても許容できると考えました。一方子供がいるBさんは10万円までしか許容できないと考えました。この2人のアセットアロケーション以下のように変わってきます。

  • Aさん(独身&リスク高め)→現金:リスク資産=50:50
  • Bさん(子持ち&リスク低め)→現金:リスク資産=80:20

ここで簡単のためにリスク資産は一時的に最大50%下がることを想定しましたが、過去のデータを見てもこれくらいの想定で十分だと思います。「自分はめっちゃ心配症」という人は、リスク資産が3分の1になっても耐えられるか、を1つの基準にするとよいです。短期的に見ると(長くても5年程度)下落は避けれないことを理解する必要があります。

 

ここでのポイントは、「資産が半分になっても積み立て続けられるか」なんなら「安くなった!ラッキー、買い増そう!」と思えるかです。

頭では分かっていても実際にその状況で積み立て続けるのはとても難しいです。

なので最初はリスク資産の割合を小さくしておいて、徐々に目標とする割合に近づけるのがいいと思います。

絶対にしてはいけないこと

素人の私たちがしてはいけないこと、それは「短期間の売買(→最低10年以上)」「毎日の株価を気にする(→日々の動きは関係ない)」ということです。長期インデックス投資は、「毎日残高が変動する預金(でも長期的にはプラス)」だと思ってください。ほっておいて月1回くらいチェックくらいでOKです。間違ってもチャートを見て、下がって怖くなったから売却しよう!は絶対にしてはいけません。

追加のマイルール

  • 米国インデックスS&P 500が10年単位でも全世界や新興国より低リターンになる可能性もあり、一時的には半減することもありえる。これを前提に投資する。(2021.06:相関係数0.996なので米国か全世界かは正直どっちでも好きな方選べばok)
  • 暴落時買い増し:直近の高値から「20%以上下げた場合」、リスク許容度内で現金がある状態なら→毎月の積立金額を2倍、3倍にする(増やせるのは月1度のみ)

暴落時買い増しは上級者向けです。基本的には暴落や底値を読むのは不可能です。私たち初心者がコントロールできるのは、株価や指数ではなく、積み立て金額です。私自身はコロナのような暴落が来たらラッキーと思って買い増しをすると思いますが、これは資産形成ではなくただの趣味と性格的な部分です。(毎月積立のドルコスト平均法は、主観を入れないのがメリットなので基本的に買い増しするくらいなら月々の積立額を増やしましょう。)

  • 海外に住むならデメリット?(2020.11追記)確定拠出年金は海外移住の時資産を引き継げない可能性があるのは知っておきましょう。つみたてNISAなら、5年以上日本にいない場合は特定口座に移動されるだけなので、そこまでデメリットではありません

【最後に】最も大切なこと

人的資本を最大化させていきましょう、ということです。これこそ真の「金融資本と人的資本」分散になります。なぜ人的資本が大切かというと、私たちは大卒で入社した瞬間、数億円の価値を持っているからです。100万円の金融資本を運用するのも大切ですが、数億円の価値を持つ人的資本を運用(自己投資や健康)するのはもっと大切です。

 

さらに極端なことをいえば、「健康」さえ保てていれば、老後にお金がなくなる問題も働けば一気に解決してしまいます。

 

お金の心配は、これまでに解説した1~4を設定したらゲームクリアです。お疲れ様でした。老後資金のためなら1の「NISAとiDeco(=月数万円の積立)」だけで十分です。

それよりも限りある人生、自己投資や人生を楽しむことに時間を費やしましょう。

あくまで投資=ツールにすぎず、本当に人生を豊かにしてくれるのは「人・本・旅・筋肉・歯」です。

 

「投資」に時間をかけるよりも、自分や周りの人が喜ぶような上手な「お金の使い方」を学ぶほうが大切です。ここに「時間をかけて100点」よりも「時間をかけずに90点」を目指す意味があります。

お金の増やし方はある程度答えがある普遍的なものですが、お金の使い方は人それぞれで違う個別的なものです。つまり人として差が出る「お金の使い方」を大事にしましょう。

 

<補足>いつ取り崩しするのか?

結論「いる時にいる分だけ取り崩す」です。積立を最後まで続けて「死ぬ時が一番お金持ち」っていうのはあまりかっこよくありません。

 

じゃあどうするの?という疑問について具体的に言うと、取り崩すときは以下の3つを行なっていきます。

1. 安全資産:リスク資産の比率を決める(現役よりリスク資産の比率は減っているはず)

2. 1年に1回その比率、ズレを戻す(リバランス)

3. 4%ルールを基準に必要な分だけ取り崩す(定率で全資産から取り崩しをします。このときたまたま暴落局面に遭遇したら、安全資産優先で取り崩すなど柔軟に対応すれば、より資産は長持ちします。)

 

<2023.08時点のざっくり人生プランメモ(お金編)>

・〜2026:約15万/月(年200)目安にオルカン入金継続(ここで大事なのはアセットバランスを保つこと、評価額じゃなくて入金力、今を楽しむバランスを気にすること)

・〜2035年(35才):ライフイベントあれば入金下げてもok,約8万/月(年100)のオルカン積立継続→NISA枠1800万使い切る(枠使いきれそうなら特定口座売却する必要ない)

・これ以降積立継続してもok,必要な時に必要な分だけ取り崩してもok(できるだけキャッシュから使う)

・入金時の優先順位はiDeco>特定口座

・2060年〜2070年(60才〜70才):定住先を決めて中古家をキャッシュで買ってリフォームするなりサウナ作るなり好きにする(※この時点で運用額は低く見積もって5000万)

 

参考サイト

今回最も参考にしたのは以下のサイトです。

(※最後はどこまでいっても自己判断&自己責任で)

hayatoito.github.io