【日本人というリスク】正しいリスク分散を理解して、人的資本を高める
2013年なのでちょっと古い本になりますが、橘玲さんの考えを知ることができる重要な一冊です。
今回は「日本人というリスク」から、私たちはどんなリスクを持ってどうやって回避すればいいのか。そのヒントとなる文章をメモしておきます。
サラリーマンのリスク
「リスク嫌いな日本人が気づかない間にリスクを取っている」という話です。
これまでの常識通り、いわゆる「普通」の生活をしていけば、間違いなくリスクの高い道を進んでしまうことになります。例えば、結婚してマイホームは30年ローンを組むこと。一つの会社に一生お世話になること、などです。
確かにこれだと、人的資本と金融資本という面で見ると、一つの割合が大きすぎ=リスクが大きいことになります。
本当にマイホーム30年ローンより適切な金融投資(インデックスなど)がリスクなのか。改めて考えさせられました。
就活の常識?
日本の就活が特殊なのは有名です。アメリカでは履歴書に生年月日や写真を貼らないのも聞いたことがありましたが、日本にいて外国人の友達がいなくて、読書もしなかったら一生知ることはありません。
一歩外に出れば、常識や当たり前は変わってきます。
ただ、一つだけ今年入社式を実際に経験した新入社員から言わせてもらうと、JALの話は少し盛っていると思います。(JALの新入社員ではないため正確には分かりません)
実際に入社式に参加する側になれば分かるのですが、例えば私の会社だと、入社前に入社式の服装や持参物などは、がっちり決められていました。「だれからの指導もなく自主的に同じ姿」というのはちょっと言い過ぎかなーと感じました。
周りと合わせたがる人が多いっていうのは伝わりやすいので、こういう書き方になったのかなと思います。
人的資本を高める
- この本(それ以外のどんな本でも)読んでいるあなたは間違いなく日本社会の知識層上位10%に入っているのですから、どこかで必ずスペシャリストの役割を担うことになる
- いったん「適職」を決めたならば、会社ではなくてその仕事に自分の人的資本のすべてを投入すべき
- どんな分野にせよ、それに人生のすべてを賭けている人がいる
趣味として読書をしていますが、意外な形でほめられたのは嬉しかったです。
これからもできるだけ色々な分野の本を読み、学んだことを実践していこうと思います。
2つ目の「会社ではなくてその仕事に自分の人的資本すべてを投入すべき」が今回一番自分にささる言葉でした。会社じゃなくてその仕事に!っていう部分と、(中途半端ではなく)すべてを投入!っていうのがこの本の主張をぎゅっとまとめています。
一つの会社に依存するのではなく、個人としての価値を高めることが結果的に会社に貢献することにつながる。自分が得意と感じる分野が決まったら、致命傷にならない程度に一点集中させる。
やっぱり興味のあること、好きなことに勝てるものはありません。引き続き水の勉強を楽しんでやっていきます。