【Factfulness②】数字とグラフにだまされない
昨日に続いてファクトフルネスを読み進めています。
ボリュームは多いので、全部読んでいるわけではなく、「ここあんまり役に立たなそう」というところは多少飛ばしています。
第五章「The Size Instinct」
・In the deepest poverty you should never do anything perfectly. If you do you are stealing resources from where they can be better used.
・When I see a lonely number in a news report, it always triggers an alarm.
数字にだまされるな
UNICEFによると2016年に一才にならずに死んでしまった赤ちゃんの数は、420万人だそうです。
今日(7月28日)のコロナウイルス新規感染者(日本)は981人です。
これらの数字を見たとき、多いと感じますか?少ないと感じますか?
正しくは、「比べてみないと分かりません。」
赤ちゃんの場合だと、前年の2015年は440万人、1950年だと1440万人です。
このように数字が一人歩きをしてニュースになりがちですが、大きな数字ほど人はイメージできないし分からなくなるので注意が必要です。
グラフにだまされるな
ファクトフルネスを読んでいると与えられたグラフを注意深く観察するくせがつきます。これはグラフを作った人を疑っているわけでもあら探しをする嫌な奴になったわけでもありません。「きちんと前提条件を知る」ことが大切だということです。
例えば、最近投資に興味を持って調べていると、「S&P500最強だから米国株一択だ!」という主張のグラフを多く見かけます。こんな感じのやつですね。
これを見たとき、アメリカ最強!と思ったと同時に「本当に?」という疑問も生まれました。
実際このグラフは嘘はついていないのですが、調べてみるとこんな条件や前提、背景がありました。
- 1990年を基準にしているが、これは日本のバブルのピークである
→期間を変えるとグラフの形や結果も大きく変わる
- S&P 500をドル建てで計算している場合がほとんどで、円建てにして計算しなおすとS&P 500の山が小さくなる
大切なのはS&P 500が強い、日本株は終わりだ!ではなく、グラフを与えられた時に作った人の意図を考えたりちょっとした疑問を持ったりすることだと思いました。
第六章「The Generalization Instinct」
Money can be stolen or lose its value through inflation. So instead, whenever they can afford them, the Salhis buy actual bricks, which won't lose their value.
... Better to add the bricks to the house as you buy them.
この章では改めて「私たちの普通が普通ではない」ことについて面白いエピソードとともに語られています。
日本みたいにいつでもどこでも安全に現金が手に入るのは、当たり前じゃないじゃないのかもしれません。