【DIE WITH ZERO】大切なのは「マネー」ではなく「メモリー」
「老後2000万円」が問題になり、若い時から老後のために貯金やつみたてNISAを頑張っている人は多いのではないのでしょうか。
今回は、「お金をどう貯めていくか」ではなく「どう使うか」をメインに書かれた本「DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)」ついて考えていきます。自分を含めて若いのに貯金を頑張っていこうと思っていた人は、考え方が大きく変わるきっかけとなること間違いなしです。
結論
はじめに「DIE WITH ZERO」の結論、本質の文章を引用すると以下の通りです。
- 最大の目標は、金をできるだけ増やすことではない。できる限り人生を豊かにすること(何を経験したいのか)
- 人生で一番大切なのは、思い出をつくること
- 若く貧乏な時に無理して貯める→今しかできない経験(思い出)を捨てている。今しかできないことにお金を使おう
- 人生からどれだけ無駄を減らし、価値あるものを増やすか
まとめるとしたらこの4つです。ここからもう少し深く考えていきます。
今しかできないこと
人生の充実度を高めるのは、そのときどきにふさわしい経験なのだ。時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか。この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのである。
20才の時にバックパックで世界一周は出来ても、90才でそれは体力的に難しいです。
またあとで出てくる「タイムバケット」をしたら良く分かるのですが、人生でやりたいことってほとんどが20代とか30代とか若い時にしかできないことだったりします。
子どもがいて重要な仕事をしていたら、急にアフリカやヨーロッパに行くことも難しいと思います。結局若い時にしかできないことをしていきましょう!ということです。
もちろん貯金や老後のことも大切ですが、「今しかできないこと」は意外と多いということを意識してお金と経験のバランスを取っていきましょう。
お金&時間の使い方
節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。人生は経験の合計だ。
何かを経験するのに、ある程度の費用は必要です。人によって違いますが、私の場合だと、一生記憶に残るような海外旅行、筋トレや釣りなどの趣味ー。
今しかできない経験(価値のあるものだけ)への支出と、将来のための貯蓄のバランスを大切にしましょう。
これが分かれば、若い時に無理してまで貯金はしなくなるし、時間をつくるためにお金も払うことも大切だと気づくようになります。
どんな瞬間にも、そのときすべき経験、時間の使い方があると考え、行動していきましょう。
老後、死について
親が財産を分け与えるのは、子供が26~35才のときが最善ということだ。
ここまで聞くと、ゼロで死ぬと言っても私は子供にお金を残してやりたいと思って貯めているけどこれも否定するのか?となると思います。
この本では無駄にお金をためて死ぬのは人生を無駄にしている可能性があるといっているだけで、子供や相続のことは否定していません。
しかし、死んでから子供にお金を渡す(相続)くらいなら、子供が26~35才のときに分け与えることを提案しています。
これは私の感覚、経験的にも全くその通りだと思いました。
平均くらいの80才でなくなる人がいるとすると、その子供は60才前後ということになります。60才くらいはすでにお金を必要としてない場合が多く、その時にもらうのがベストとは言えない気がします。
それなら、生きているうちにしかも30代くらいでもらうとその価値が最大化すると思います。私ももし子供がいたら、死んでからよりも生きて必要な時にあげたいと思いました。あとやっぱり子供には「お金」じゃなくて「経験や知恵」をあげれるかっこいい大人になりたいです。
タイムバケットで人生変わる?
タイムバケットとは、自分の残りの人生でやりたいことをリストアップし、時間ごとに区切って分類するというツールです。
バイト中に雑ですがやってみたので現時点でのメモを残しておきます。
こう見ると、やっぱり若い時にしたいことほど具体的だし、若い時にしかできなさそうが多いです。おじいちゃんでスカイダイビングは死ぬ可能性ありで危険です。
リストアップできたら、どうやって達成するのかを具体的に考えていきましょう。
まとめ
人生を最大限に充実させ、たった一度の人生を価値あるものにしよう 。
今回は「DIE WITH ZERO」から人生やお金について考えてみました。
ちょうどこの本を読み終えて、音楽を聞いていたらあるフレーズが心に響いたのでメモしときます。お金はなくなったらまた稼げばいいですが、経験や思い出はなくならないし誰にも奪うことはできません。
何もかも失っても心の宝だけは誰にも奪えない
by Bolero, Def Tech