りょーへーBlog

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少しだけ水に興味がある大学院生です。

【まずは親を超えなさい!】なぜ人によって見えるものが違うのか

発達心理学のデータで、成人が大人になってから無意識に下す判断のうちの8割9割が親の物真似だと言われています。

「まずは親を超えなさい!」という親が見たら怒られそうなタイトル。

実際に読んでみると、タイトルからは考えられないくらい真面目な本でした。

 

親を超えたいと思う人もそうじゃない人も、私たちの脳がどんなにバカで、だからこそ考え方一つで世界が変わるということを教えてくれます。本当に見返したいところだけメモしておきます。

まずは親を超えなさい!

まずは親を超えなさい!

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 私たちの脳をだまして楽しく暮らす方法

  • 私たちにはスコトーマがあり、同じ現実世界を見ても目の前にあるものが見えなかったり、ないものが見えたりということが起こる(=人によって視点が違う)
  • 今日はいい日になるぞ!と思うと、悪いことに対するスコトーマが生まれて、悪い出来事は見えなくなる。悪い出来事が見えない=必ずいい日になる

本を読んでいるといきなりRASとかスコトーマとか謎の日本語が出てきて読むのをやめようと思いましたが、私たちの生活で考えれば、専門用語を使わなくても感覚的に分かります。

 

例えば家族で同じテレビを見ていても、ある人はテレビに出ている人のファッションに注目しているかもしれないし、ある人はカメラの角度や制作側の観点で見ているかもしれません。

 

つまり、私たちの脳はめちゃくちゃある情報の中から無意識のうちに取捨選択しているわけです。だからこそ、昨日まで全く気にしてなかったものが急に見え始めるという現象が起きたりします。

 

なので、今日は絶対いい日にするぞ。もしくは寝る前にいい日だったーと思うようにすれば、たとえ悪いことがあってもそれは記憶には残りにくいし、そもそも気にならなくなったりします。これ今すぐに使える考え方だと思いました。

ネガティブにとらえることは毒である

  • いつも会社のことをネガティブにとらえているとしたら、自分にとって有益な同僚の姿も、非常に勉強になる会議の発言も、この仕事はボーナスの査定に影響することも、全て見えなくなる
  • 「仕事は嫌だ」「5時まで我慢すればあとは自分の楽しい時間だ」こう思っている人は、仕事を苦痛に感じるものしか見えなくなります

これはさっきの逆で、ネガティブなことばかり考えていたら、ネガティブな情報を受け取りやすくなってしまいます。実際には一日の中で良いことがたくさん起きているにも関わらず、それに気づかない残念な人になっていきます。これってなんも良いことないですね。

 

最初は無理やりでも、「今日は最高の一日だった」「こんな幸せなことがあった」といいことに気づけるそんな人に私はなりたい、です。

タイトルについて考察

「将来の夢を持て、そしてゴールを設定しよう!」これはごもっともですが、最も重要なポイントは「現状の外側にゴールを設定せよ」です。 

 改めて「まずは親を超えなさい」というタイトルを自分なりに考えてみると、著者の「今考えていることは親の影響で狭くなっているかもしれないよ!君ならもっとできるよ」というアラートを出してくれていると考察しました。政府が出すコロナのアラートを気にするより100倍大切です。

 

親はもちろんすごいし、超えるなんて調子に乗れるレベルでは全くありません。それでも視野を広げてくれる一つのきっかけになる。そんな本でした。

 

なぜお金持ちの子どもはお金持ちになりやすいのか。その答えは教育でもお金でもなく、当たり前の基準が違うからなのかもしれません。周りの環境に感謝しつつ、自分のなかの「当たりまえ」を日々アップデートしていきます。